投稿日:2020年1月8日
僕は、相続業務に携わる方に必要な実務知識を教えています。
相談者の悩みや問題を解決できる本物の相続コンサルタントを養成することを目的としているからです。
しかし、「知識があれば何とかなる」と思ったら大間違いです。
知識があってもお客様が来なければ宝の持ち腐れ、使い道がありません。
どんなビジネスでも、業として成り立たせるためには、お客様が来なければ始まりません。
綺麗事で食べていけるほど世の中甘くありません。
継続的に収入を得るためには、ビジネス的なセンスが重要です。
しかし、コンサルタントが潤うかどうかは別にして、お客様が欲してるのは綺麗な看板や知名度ではなく、悩みや問題の解決につながる「回答」です。
お金儲けが上手な人に会いたいのではありません。
この辺りが<業>として考えた場合、難しい所です。
相続に関する問題を解決するためには、法律、税金、登記、評価、不動産、手続き、お金等、幅広い「知識」と「経験」が必要です。
専門家とチームを組んだら知識不足を解消できる、ギャップを埋められると思ったら(実は)大間違いです。
業法に抵触しないよう、また専門分野に関するスペシャリストの力を借りるために専門家と協働するのは正しい姿ですが、一方登場人物が多くなればなるほど、テキサスヒットが多くなり、責任の所在も曖昧になるデメリットも発生してしまうからです。
そもそもグランドデザインは誰が描くのですか?
専門士業がグランドデザインを描くのであれば、コンサルタントの仕事は単なる専門家紹介業になってしまいます。
そこに大した有難味はありません。
貴方はどこを向いて仕事をしているのですか?
貴方が選んだ専門家は本当にお客様にとって抜群な人ですか?
どうしてそう言い切れるのですか?
その専門家の意見を全部信じていいんですか?
専門家に丸投げで、貴方の仕事を全うしたと言えますか?
仲良しだからというだけで一緒に仕事していませんか?
本当にお客様を向いて仕事していると胸を張って言えますか?
お客様ファーストと言いながら、仲良しグループを一番に考えていませんか?
相続コンサルタントは、仲良しグループのとりまとめ役ではありません。
(少なくても僕はそう思っています)
専門家を束ねる中心人物には、「知識」を含めた幅広い高度な<スキル>が求められます。
相談者が「貴方にお金を払ってでも相談したい」と思うから、報酬を頂けるのです。
結局、全てはお客様を向いて仕事をしているかどうかです。
なので、(僕は)相続コンサルタントには知識が絶対に必要だと思っています。
マーケティング、コンセプト、知名度アップ、人脈、ネットワーク、ツール、集客…これらを学んでも、それだけではセールスマンにしかなれません。
悩んでいるお客様を救う、問題を解決する、そのスキルを有している人がコンサルタントです。
ビジネスを学び得られるのは、広告・宣伝、つまりお客様を呼び寄せる「仕組み」です。
何度も言いますが、業として相続に取り組む以上、お客様を呼び込む仕組みはとても重要です。
仕組みを「学ばなくていい」なんて一言も言ってません。
ただ、それだけじゃただのセールスマンでしかなく、悩みを抱えるお客様を救えないでしょと言っているのです。
コンサルタント・専門家を標榜するなら、きちんとスキルを磨きましょう。
「知識」をしっかり身に着け、その「知識」を活かし、相談者の悩みや問題を解決出来れば、いつの間にか自然と人は集まって来ます。
もし「知識」があるのに人が集まらないと悩んでいるなら、それは、「相談して良かった」と思われていないからです。
つまり、<知識不足>。
「卵が先か、ニワトリが先か」…難しい問題ですが、最後に生き残れるのは“本物”だけです。
「お金>お客様」
こうなったら人としておしまいです。
誰もそんな人に相談したくないですよね?
『知識はお客様に対するマナーです』
『知識は誰にも奪われることのない唯一の財産である』
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