ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『遺産分割協議のリモートは危険』

投稿日:2020年7月4日

新型コロナウイルスの影響により、在宅ワークリモートワークオンライン等が日常業務の主役となりました。

 

相続の現場でも、個別相談セミナーZOOM等のオンライン対応が急速に浸透しています。

 

では、相続税申告遺産分割協議等の相続手続きオンライン対応で問題ないでしょうか?

 

昨年亡くなられた方の遺産分割について、メールLINEZOOMを活用し、非接触で行っている案件があります。それは、相続人の中に高齢者医療従事者がおり、また病気の子を抱えている相続人もいるからです。

 

その結果どうなったかと言うと…炎上中です

 

ただでさえデリケートな話し合いなのに、相手の表情が見えないメールLINEだと、文字だけなので微妙なトーンニュアンスが伝わらず、軽い冗談本気に取られたり、話がどんどん悪い方悪い方へと流れて行ってしまいます。

 

ではZOOMなら顔が見えるから大丈夫かと言うと、やっぱり雰囲気が伝わらず身振り手振りもイマイチで、互いの空気感も一致せず、同じ資料を見ていても自分が話したいポイントをうまく示すことが出来ず、イライラがつのっていきます。

 

間に専門家が入っても、伝言ゲームになるだけで結果は同じです。

 

ZOOMで争族を回避できる人っているのかな?

いたら凄いですね。

僕は自信ありません。

 

とは言え、だからと言って今この状況で全員集合する訳にもいかず、申告期限が迫り…タイムリミットまであと少し。

 

だから「事前の対策が重要です」ってあれほど言ったのに…。

 

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