投稿日:2021年7月21日
令和3年7月17日(土)付の新聞に『87市区町村 人口減脱す~住居費補助や子育て支援~北海道・占冠村 外国人、交流深め定住』の記事がありました。
大幅に人口が減っているにも関わらず、人口を増やしている市区町村が87あるそうです。
人口を増やしている市区町村は、それぞれ外国人を積極的に誘致したり、定住に必要な補助金制度を充実させたり、若い世代を呼び込む政策を推進したり、色々と策を講じ、努力を重ねています。その結果が今回の記事になっている訳ですが、そのこと自体は素晴らしいことだと思います。
しかし、冷静になって考えると、今後も総人口が大幅に減少していくことは確実で、その状態は今後100年以上続くと言われているなか、「人口が増えた市区町村がある」と言っても、少なくなっていくパイの取り合いに勝っただけで、物事の抜本的な解決には至っていないことに気付きます。
「人口が増えている市区町村がある」と言うことは、「より多くの市区町村で人口が減っている」ことです。
「勝った」「負けた」と市区町村単位で喜んでいる場合じゃないのではないでしょうか。市長や役人にとっては目先の数字が一番大事で、他の市区町村の存続なんて関係ないのかもしれませんが、果たして本当にそれでいいのでしょうか?
人口を増やす(せめて現状を維持する)ことが一番ですが、今から手を打っても効果が現れるのは何十年も先の話ですから、人口が減っていくことを踏まえ、市区町村の陣取り合戦している場合じゃないと思うのです。
男性の育休、女性の社会進出、働き方改革、最低賃金の引上げ…どれもいいことですが、それで本当に人口増えます???
どう頑張っても子どもは女性からしか産まれません。男女平等もいいですが、勇気をもって発言し、旗振りしてくれる行動力がある人、いないかなあ…。
「だったらお前は国民の一人として何してるんだ」と言われると、何も言い返せません。政治に一切興味ありませんし、自ら動く気合いも持ち合わせていないので…。こうやって言うだけの人間が多いから物事が解決しないんでしょうね。
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