ブログ「相続の現場から」

新聞の味方『節税保険行き過ぎに歯止め』

投稿日:2022年2月11日

令和4年2月10日(木)付の新聞に『節税保険行き過ぎに歯止め~金融・国税庁、審査段階から連携~』の記事がありました。

 

この記事、タイトルからして違和感を覚えます。

 

(基本的な話で申し訳ないのですが)生命保険って保障じゃなかったでしたっけ?

 

少なくても僕はそう習いました。

 

社会人になってすぐ、会社に出入りしているいわゆる保険のおばちゃんに言われるがまま生命保険に加入しました。初めて自分で契約した保険です。

 

「万が一のことがあったら家族が困るから」「若い時に入っておいた方が得だから」と勧めまれました。

 

その時は独身だったので多少???と思ったのですが、将来のためにと思って契約しました。

 

その後、結婚し、子供が生まれ、住宅ローンを組んで家を建て家族の生活子の学資のために、「働けなくなった場合」「ガンになった場合」「死亡した場合」「老後の年金が少なかった場合」等、万が一に備えいくつかの保険に加入しました。

 

更に、会社を辞め独立した後も、会社の運営事業の継続のために保険に加入しました。

 

保険損得勘定で判断する人がいますが、保険投資と考えるならばそうなのかもしれません。しかし、僕は、例えであっても保険万が一に備えるための費用だと考えていますので、少しでも有利な条件の商品の方が有難いとは思いますが、損得勘定で判断すべきではないと思っています。

 

そこで、今回の記事です。

 

保険って節税商品なの???

 

ずっと違和感がありました。保険って万が一に備える保障でしょ?非課税枠だとか、節税効果なんて関係なくないですか?

 

しかも節税と言っても所詮繰り延べで、出口失敗してしまったら、結局儲かったのは募集人を含めた保険会社だけってなるんですよ。

 

「書いてないからやっていい」「こんな裏技が使える」「駄目と言われるまではセーフ」と、国税通達とのイタチゴッコいい加減にしましょうよ。

 

頭がいいんだからその知恵をもっと別の所で活かして下さいよ。

 

加入する側、特に中小企業の社長さんも、多少儲かったからって目先の節税に走るのやめません。税金が高いと言ってもたかが3割持っていかれるだけじゃないですか。7割手元に現金が残るんですよ。どうしても税金を払うのがいやだったら、従業員に臨時ボーナス弾むとか、将来に投資するとか、もっと有益なお金の使い方しましょうよ。

 

「中小企業の社長に節税ニーズがある」と話す人もいますが、違いますよ。税金を払いたくない少しでも安くして欲しいと思うのは人間誰でもが持っている当たり前の願望です。(僕だって払わないで済むなら払いたくないですよ。)

 

お腹がすいたらご飯食べたいできれば美味しいご飯が食べたいと言うとの同じです。

 

そこを自分達に都合よく解釈してニーズだと言うのは少し違うのではないでしょうか。

 

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