ブログ「相続の現場から」

一体何を信じたらいいのか…

投稿日:2022年6月15日

相続について取材を受け一番困るのは、「誰に相談したらいいですか?」質問されること。

 

月並みですが「相続について詳しい人がいいと思います」としか答えようがありません。

 

そうすると「詳しい人って誰ですか?」「誰が詳しいのですか?」「相続に詳しい人の探し方を教えて下さい」と聞かれるで、結局回答に行き詰まります。

 

相続税だったら税理士に相談すべきですが、その税理士資産税に詳しいとは限りません。税理士試験を受験する際、相続税選択してないかもしれません。そもそも、相続業務に必須な民法不動産については守備範囲外なので不得手かもしれません。

 

「相続専門」看板にうたっている税理士であっても現場???と思う時はたくさんあります。

 

相続コンサルタントと言っても、何らかのバックエンド商品を売るための“隠れ蓑”として肩書を利用している人が多いので、最初から答えは決まっています

 

そのような方の名刺には色とりどりの資格が輝いていますが、お金で買える資格に意味はありません

 

TV雑誌等のメディアに出ている有名人であっても、知名度と腕が比例しているとは限りませんので注意が必要です。

 

先日、エンドユーザー向けセミナー講師を務めている人の話しを聞いたら、「参加者が1人でも、極端な話しゼロでもセミナーを開催すれば、開催したことは間違いじゃないので、自分を売り込む際、過去セミナーを300回やりましたと言えます。嘘ではありませんよね。数字は信用ですから、自らの地位を高めることができます。」と言っていました。

 

営業的な目線で考えたら「さすが!」ですが、冷静に考えると、ちょっと待てよ、それって…騙しているようなもんじゃない???

 

300回セミナーって何年に渡っての回数なの?30年累計だったら年平均10回ってこと?トータル何名の方が参加したの?累計300人だったら1回のセミナー参加者って平均1名?そのセミナーって有料?無料?

 

でも、そんなことお客様主催者は聞きませんよね。

 

もし自分の親が相続で困っていたとしたら、そのような人に相談したいですか?

自分の親に対してもその提案しますか?

 

僕は、相続について誰に相談したらいいか分からないと相談されたら、医者を探すのと同じですから複数の人から話を聞いて下さいと回答しています。

 

できれば立場肩書が異なる方3名から話を聞くべきと思います。そうすると、何となく得意分野問題点優劣が見えてきますから。

 

士業を中心とした専門家ネットワークを作りチームとして案件に対応する人達もいますが、中心となる相続コンサルタントに知識がない場合は要注意です。

 

知識がない人は問題に気付きませんし、解決策もイメージできませんので、初動でミスが生じます

 

専門家に丸投げすることが相続コンサルタントの役割だと勘違いしている人も多く、とてもお客様に寄り添っているとは思えませんない

 

相続について詳しい人はこの人です相続に詳しい人はこうやって見つけるんです、とズバリ直球で回答したいのは山々ですが、残念ながらそれは難しい(無理な)相談です。

 

一体何を信じたらいいのか…。

 

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