投稿日:2023年3月1日
生まれもった容姿や能力、家庭環境等によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子どもは親を選べない」ことを「親ガチャ」と言います。
「親ガチャ」は、親により自分の人生がほぼ決まってしまうというニュアンスであり、当たりではなく外れと思っている子ども側から語られる言葉です。
一方、相続に携わっていると「子ガチャ」によく遭遇します。
つまり、子が親を選べないように、親も子を選ぶことができず、愛情を持って接していても、高い授業料を払って学びの場を与えていても、訳の分からない子に育つケースはあり、その子により親の人生が振り回される事案によく遭遇するからです。
●親の意向を無視して自分の権利だけを主張する子
●親の面倒を見ないくせに財産だけは欲しがる子
●親子の仲が悪いのに相続権は譲らない子
●他の相続人を蹴落としてでも自分だけ有利になりたい子
●脱税と節税の区別がつかない子
●親に借金を肩代わりさせ、親からの借金を踏み倒す子
●親が創設した会社を簡単に潰す子
●親に遺言を書かせる子
●犯罪に手を染める子
「こんな子に財産をあげるんですか?」と思うことも多々ありますし、「このご両親は浮かばれないな」と悲しくなることもあります。
「そんな子に育てた貴方が悪い」と突き放すのは簡単ですが、いくら親が頑張っても子が素直に真っすぐ育つとは限りません。親子であっても人格は別ですから。
子には子の言い分がありますし、親には親の意向があります。
正解なんてありません。
「親ガチャ」だろうが「子ガチャ」だろうが、相続コンサルタントとしては、自分の価値観はひとまず横に置いといて、クライアントが希望するゴールに向けて何ができて、何ができないのかを整理するよう心掛けています。
© 2014-2024 YOSHIZAWA INHERITANCE OFFICE