投稿日:2025年2月3日
令和7年1月18日(土)付の新聞に、『初任給30万円時代へ~3年で9%上昇、売り手市場が後押し』の記事がありました。
恐らく多くの人が思っていると思いますが、これ、おかしくないですか!?
「大手企業が大卒の初任給を軒並み30万円代に引き上げる」という記事なのですが、いくら人手不足、売り手市場、他社との競争激化、優秀な人材の確保だからといっても、まだ何もできない、何もしていない、これからどれだけ稼いでくれるか分からない、戦力になってくれるのか未知数な若手に高額な報酬(給与)を支払うのってどうなんですか?
プロ野球のドラフト指名選手にいきなり年棒1億円払うのと同じで、ある意味「賭け」ですよね。
今まで苦しい時代を乗り越えてきた既存の社員や中高年は納得できないでしょうね。
初任給を5万円引き上げるのと同じタイミングで全社員の給与を一律に5万円引き上げるのであれば分かりますが、初任給だけ上げるのでは新入社員と既存社員の賃金格差が縮まるだけです。実力も成果も評価も関係ありません。
一度も投げていないピッチャーと昨年10勝したピッチャーの年棒が近いのと同じで、いくら背景が…時代が…とい言われても、とても納得できる条件ではなく、逆に不公平な気がします。
個人的には学歴や性別、年齢、企業規模等に関わらず初任給はどの会社も一律に最低賃金にすればいいのに…と思っています。
その代わり頑張った人は報われるような条件や報酬体系にすべきと思っています。もちろん評価は公平かつ公明正大で、誰もが納得できる透明性が担保されなくてはいけません。
初任給が高額になると新卒者本人もこの先地獄でしょうね。だって報酬に見合う成果をすぐに期待されますし、周囲もそのような目で見るでしょうから。
更に、頑張ったとしても、スタートが高いためなかなか給与が上がらず、生涯賃金ベースで中高年とさほど変わらない…といった事態も想像できます。
できない社員に高額な報酬を払い続ける程会社はバカじゃないので。
最低賃金で雇用を開始するけど、成果を上げたら賞与(ボーナス)で報いる方が納得感がありますよね。著しい成果をあげたのなら新卒者であっても1000万円払ってもいいと思います。
いっそのこと全社員の月給を30万円にして、実力や成果に応じてインセンティブが乗るような給与体系がいいのではないでしょうか?(確かそんな会社があったような気がします…)
そうすれば何もしないオジサンや、やっかいなお局様の年収を抑えられますから。
僕が子から就職の相談を受けたら、「初任給が低くても将来的に魅力ある会社(給与体系はもちろん、それだけでなく働き甲斐や将来性等)の方がいいと思うよ」と助言するけどなあ…。(目先の高額報酬に目が眩むかなあ…?)
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