投稿日:2026年3月2日
令和8年1月25日(日)付の新聞に、『大学の推薦合格 ミスで幻~「積み上げた成果が無に帰した」~失われた受験生の選択』の記事がありました。
密かにお気に入りの「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。
今回は、学校側のミス(出願条件の見落とし)により志望していた大学の指定校推薦が得られなかった高校3年生の男子が学校を相手に220万円の損害賠償を求め提訴した事件が取り上げられています。
事件は、完全に学校側の「ありえない」ミスが原因です。
そのため学校側はミスを取り戻すべく、枠が残っていた別の大学を指定校推薦し、第一志望大学の公募推薦との併願を許可し、4万円の試験費用も高校が負担し、受験に必要な数学3と英語の試験対策を17日間にわたって実施する等、出来る限りことを行いました。
2025年12月、大阪地裁は「客観的に十分とまではいえないが男子生徒のために尽力した」と学校側の配慮を考慮し、賠償額を44万円にとどめた判決を下しました。

この事件で気になったのは、法定で男子学生が訴訟を起こした理由について「校長から謝罪が一切ないことが決め手になった」と語っていること。
「先に謝った方が負け」的な考え方があります。
謝罪したら非を認めたことになる、先に謝ると後日条件闘争で不利になる等、「先のことまで考えたら悪いと思っても簡単に頭を下げるべきではない」という戦い方を見据えた(大人のいやらしい)考え方です。
僕も昔銀行員だった時、上司から似たようなことを言われた記憶があります。
果たして本当にそうでしょうか?
悪いことをしたらまず誠意をもって心から謝罪する、これが人としての正しい姿勢ではないでしょうか。
トップに立つ人間が謝ってしまうと「自分よりも上の人間がいないのだから自分が謝ってしまったら次がなくなってしまう」「組織として非を認めたことになってしまう」と考える人もいます。
違うでしょ!
トップに立つ人間だからこそ、まず心から謝罪し、行動で誠意を示す姿勢が求められるのではないでしょうか?
この記事を読み、この学校は駄目高校だと思いました。(先生や生徒は悪くないのかもしれませんが)明らかに学校側のミスであっても、先頭に立って謝罪しない人間がトップに立っている学校ですから、しょうもない高校だと思います。
校長を指名する権限を有するその上の理事会や理事長がクズで、そこから「簡単に非を認めるな」的な指示があったのかもしれませんが、仮にそうであったとしても、校長は自らどのような行動を取るべきかを考え、理事長等と衝突したとしても生徒に寄り添うべきでした。
理事長等の指示を守ったのであれば、この校長は教育者を名乗る資格なんてありません。
ただのお飾りです。
「人の振りして我がふり直せ」…肝に銘じたいと思います。

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