ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『公証人の個性』

投稿日:2017年4月19日

先日、公正証書遺言の証人を務めました。

エリアは関西、作成場所は遺言者が入院する病院の個室です。

 

今まで色々なタイプの公証人と接してきましたが、今回の公証人は(悪い人ではないのですが)ちょっとやっかいな人でした。

 

まず、作成当日の内容確認、読み合わせの際、不動産を地番で確認するんです。

公証人「〇〇さん、地番123-45は△△さんへあげるのでよろしいか?」

 

おいおい、保有不動産の地番を正確に覚えている人っています?

しかも高齢者、かつ入院中ですよ。

どの不動産のことを言っているのか、普通ぱっと答えられないでしょう。

 

公証人「遺言執行人は□□さん、祭祀の主催者は◆◆さんでよろしいか?」

 

おいおい、素人がいきなり遺言執行人とか祭祀の主催者とか言われても、言葉の意味すら分からないでしょ。

専門用語を羅列するのではなく、相手に合わせた分かりやすい言葉で話しましょうよ。

 

ま、そこを穴埋めし、通訳するのが僕の仕事と言えばその通りなんですが、出張扱いの場合エリアによっては馴染みの公証人にお願いできないケースも多く、今回嫌な予感が見事に的中してしまった次第です。

 

でも、途中一時的にわざと退席してくれ、僕らが遺言者と話す時間をくれましたから、きっと悪い人ではないんです。

 

こう言う現場経験を経て、実務を学んでいく訳です。

 

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