投稿日:2020年6月1日
相続で何が難しいかと言ったら、「正解がない」こと。
「こうするのが正解です」なんて、今まで一度も言えたことがありません。
だって、例えば遺産分割一つにしても、
「長男が全て相続するのが当たり前」と思っている家庭もあれば、
「皆で均等に分けるべき」と思っている家庭もあるし、
「配偶者が全部相続すべき」と思っている家庭もあれば、
「法定相続割合が命」と思っている家庭もある訳で、
どれが正しいかは人それぞれ、こちらが決める話じゃありませんし、口を挟む問題でもありません。
相続人はもちろん、被相続人の気持ちを含め関係者全員が納得すればどのような分割でも合法だし、それが「正解」です。
なので、「どのように分けるべきですか?」と相談されるのが一番辛い。
「皆さんが納得する分け方で、お好きにどうぞ」と言うしかありません。
もちろん、法的な話や揉めてしまった場合の手続き、分け方によって異なる税負担等一通り説明はしますよ。
「こういう考え方もあるますよ」的なヒントやアイデアも出しますよ。
でも、「こうすべき」とか「こうあるべき」なんてこちらから押し付けるような助言はしないよう心掛けています。
だって、<余計なお世話>ですから。
相続に正解はないですし、皆が納得すればそれが正解です。
さてと、今日も<正解のない問>に向き合うとしますか。
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