ブログ「相続の現場から」

相談は乗るものです

投稿日:2021年9月15日

先日、相続に関する個別相談の依頼がありました。

 

相談者からのメールには、「昔死亡した祖父名義のままになっているビルが、いつの間にか長男名義に変わっていて…どうしたら良いのか、困っています。助けて下さい。相談したいので、●月●日の10時にお越し頂けないでしょうか。」と書いてあります。

 

???

 

困ってるんですよね?助けて欲しいんですよね?相談したいんですよね?

 

具合が悪く、病気かもしれないと思った時、医者「病気かもしれないから明後日の10時に来てください。」って言いますか?自ら病院に行きますよね?

 

なんで具合が悪く、病気かもしれないのに、自宅に呼びつけるのですか?僕は救急車ですか?ドクターヘリですか?そんなに緊急度が高い一刻一秒を争う急病なのですか?

 

相談は「乗る」ものであり、「乗らせてもらう」ものではありません。

 

バックエンド商品を売りたい人は「相談に乗りましょうか」とアプローチするので、その場合「じゃあ来てください」となるでしょう。もしかしたら、僕のこともそのような人達と同じだと思っているのかもしれません。

 

そもそも日本には<相談は無料>の文化が根付いていることを背景に、「お金を払うのだから来て当然」と思っている可能性もあります。

 

いずれにしても、「相談してあげましょうか」的な上から目線の相談者って意外と多いんです。

 

僕は初回に相談者の自宅や会社に出向くことは(原則として)ありません

 

「相談者が本気で僕に相談したいかどうか」、そこを見たいからです。

 

何を偉そうに…と思うのなら相談しないでください。それだけの話です。

 

今回の依頼はお断りしました。

 

相談者が専門家を選ぶように、僕も相談者を選びます。

 

相思相愛じゃなければお互い不幸ですから。

 

 

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