投稿日:2023年7月31日
僕は自分のことを「相続コンサルタント」だと言っていましたが、今後はそう名乗らないことにしました。
気持ちとしては相続コンサルタントなのですが、それってお客様に対して正直ではないと思ったからです。
その理由は、
セミナーや研修の講師を務めることで得られる講師料で生きているからです。
その人の肩書は、「何で食べているのか」「主たる収入減は何なのか」によると思っています。
個別相談や個別案件といった相続コンサルティング報酬が売上のほとんどを占めるのであれば「相続コンサルタント」と名乗るべきだと思いますが、コンサルティング報酬よりもセミナーや研修の講師料の方が収入が多く、結局そのお金で家族を養っているのですから、僕の肩書は「講師」になります。
「僕は相続コンサルタントです」と言っている生命保険の募集人がいますが、収入が生命保険の販売手数料である以上、その人は生命保険の募集人です。百歩譲って「相続に詳しい保険屋さん」です。間違っても「保険に詳しい相続コンサルタント」ではありません。
同様に、不動産会社の人は仲介手数料等が収入源ですから「相続に詳しい不動産屋さん」、銀行の人は会社からの給与が収入源ですから「相続に詳しい銀行員」、証券会社の人は販売手数料に応じ会社から払われる報酬が収入源ですから「相続に詳しい株屋さん」です。
「その人は何で食べているのか」が分かると、どの方向へ誘導される可能性があるのかが見えてきます。
だって、皆さんボランティアではなく、生きていくための稼得の手段ですから。
「いやいや、僕は違う、相続コンサルタントです」と言うのなら、相続コンサルティング業務で得られる報酬で生活すべきです。
相続を切り口に自分が抱える商品やスキーム等を販売することで生業を立てているのなら、それはコンサルタントではなく、コンサルタントの皮を被ったセールスマンです。
と言うことで、僕は「相続に詳しい講師」と名乗ることにします。
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