ブログ「相続の現場から」

新聞の見方『基準地価回復、地方に波及』

投稿日:2023年9月29日

令和5年9月20日(水)付の新聞に、『基準地価回復、地方に波及~4割超で上昇~住宅地31年ぶり上昇』の記事がありました。

 

公示価格路線価と並び地価の動向を示す有力な数値である基準地価9月19日(火)に公表されました。

 

「かなり上がるだろうな」とは思っていましたが、実際に数字を見るとなかなかの迫力ですね。

 

ただ、単純に喜んでいいのか…微妙です。

 

記事を要約すると、

●全国の全用途で1.0%上昇した

●三大都市圏の住宅地は2.2%上昇し、地方でも住宅地が上昇した地点が目立つ

●商業地も上昇し、都内は4.5%も上昇した

等と地価水準大幅に上昇している実態について書かれています。

 

とは言え、全ての土地上昇している訳ではなく、地方、それも有名な観光地大規模工場の誘致に成功した地域以外の地方では相変わらず下落が止まりません。

 

「地価の二極化」と言われて久しいですが、地価の上昇人口減少の影響をまともに受け、二極化がますます広がっています

 

長い目で考えた場合、今後100年以上人口は減り続ける訳ですから、地方都市全てのインフラ維持するのは無理であり、「人が暮らすエリア」「それ以外のエリア」に分ける等、選択集中徹底しないと国として生き残れないと思います。

 

「地方を見捨てるのか!」怒りの声が殺到するでしょうが、そうしないといけない時代になったのではないでしょうか。先が見えないエリアに大事なお金は使えません。

 

議員選挙で選ばれますから有権者の声を無視することはできず、その結果今の姿となった訳ですが、

この先もそれを繰り返しますか?

目先のことしか見ずに、問題を先送りし続けますか?

それで子ども達に明るい未来を見せられますか?

 

思い出とか故郷の話を出させると何も言えなくなってしまいます。

 

個人的には田舎が好きですし、自然が好きですし、朴で温かい地方を生き生きとした状態で残したいとは思いますが、人口減少が止まらない以上、どこかで割り切らないといけないと思うんです。

 

長い目で見た将来を考えられる視野の広い議員さんがどこかにいないかなあ…。

 

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