投稿日:2026年5月27日
令和8年5月10日(日)付の新聞に、『「夢の我が家」不具合だらけ~「建て直してほしいくらいだ」~メーカー側は態度硬化』の記事がありました。
密かにお気に入りの「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。
今回は、新築した一戸建てが欠陥だらけだったとメーカーを提訴した事件が取り上げられています。
実は僕も似たような経験をしたことがあり、今でもそのハウスメーカーだけはどうしても許すことができません。

事件の主人公は、都内に新築一戸建てを建てた女性。
建築中に21カ所の不具合を見つけ、引き渡し直前に不具合が72カ所に増え、メーカーに補修してもらい住み始めた後も雨漏りが確認され、「これはおかしい」と第三者機関に調査を依頼したところ防火性能は「抜本的改善が必要」と指摘されたため、メーカー側を提訴しました。
裁判の結果は痛み分けのような和解(どちらかというと女性の負け)が東京高裁で成立したそうです。(詳細は新聞記事をご覧ください。)

この記事、とても他人事とは思えませんでした。
大手メーカーがあの手この手で「自分達は悪くない」と消費者の意見を突っぱねる構図。大手メーカーを相手に一般消費者が戦う分の悪さを痛感してますから。
あの時の嫌な気持ちを思い出しました。
僕が自宅として一戸建てを新築したのは、バブルが崩壊したもののまだ多少余韻が残っているような平成の一桁年。まだ若造だった僕は、「大手ならば安心」と誰もが知っている有名な超大手ハウスメーカーのSハウスに建築を注文しました。
その後築15年が経ち、家族構成の変化等もあったため、外壁及び屋根の塗装、玄関の位置や間取りの変更等の大規模リフォームを計画し、Sハウス子会社を含む複数の会社に見積もりを依頼しました。
すると、そのうちの1社が階段の蹴上(「けあげ」、階段1段分の高さのこと)を測り、2Fの踊り場にビー玉を転がし始めたのです。
聞くと、「階段の一番下の蹴上の高さが他よりも数センチ低い、2Fの踊り場の床板が階段へ向かって緩やかに下っている」というのです。「恐らく階段の取り付け位置を間違えてしまったため、1Fは蹴上の一番下で調整し、2Fは踊り場の床板で調整したのでしょう。建築ミスですね」とのことです。
階段を降りると最後の段でつまずいてしまうことがよくあったんです。これで原因が分かりました。
そこで、Sハウスに連絡したところ、上の方の人達が複数で来て「蹴上の高さが一定じゃないことはよくあります。実はうちの自宅も蹴上の高さが一定じゃないんです。2F踊り場が水平じゃないことは誤差の範囲でおかしくありません」と自分達の建築ミスを認めません。
知らん顔してSハウスの住宅展示場に行き「蹴上の高さって同じですか?」と聞いたら「当り前じゃないですか。違っていたらコケますよ」と笑われました。
当時親しくしていたDハウスやPホーム、S林業に同じ質問したら、どこも「蹴上の高さが同じじゃないなんて聞いたことありません」と言われました。
階段補修の見積もりが当時35万円暗程度だったため、裁判にかかる費用や時間、精神的な負担を考えると泣き寝入りの方がマシと訴えるのをやめました。(もちろん大規模リフォームは他社にお願いしました。)
その代わり、この先ずっと、人から聞かれたら「Sハウスだけは止めた方がいい」と言い続けようと心に誓いました。もちろん、死ぬまで言い続けます。
Sハウスだから安心は間違いです。

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