投稿日:2026年6月24日
令和8年6月14日(日)付の新聞に、『マイナス査定 見えぬ理由~「社長の好き嫌い、よく分からない」~人事考課、納得感あるか』の記事がありました。
密かにお気に入りの「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。
今回は、理由不明な人事査定により降給を余儀なくされ、その後退職した男性が古巣に未払い賃金等の支払いを求めた裁判が取り上げられています。

主人公の男性は社内表彰を受けたばかりにも関わらず、マイナス査定により降給となってしまいます。
理由を上司に尋ねても曖昧な回答しか得られず、単に社長の好き嫌いによる判断の香りが漂います。
これに納得いかない男性は翌期も同じマイナス評価が続いた際に退職届を提出し、翌年元勤務先に対し未払い賃金63万円や慰謝料80万円等の支払いを求めて提訴しました。
2025年2月、東京地裁は、男性が録音していた面談のやりとりに基づき「評価が引き下げられた理由を具体的に説明できなかったことから、男性の資質・能力に特段の問題がなかったことが推認される。評価の基礎となる各項目の配点が記録されておらず、予算上の問題もないのに降給を決めていた。権利乱用でC評価は無効である。」と男性の訴えを認め、会社側に未払い分として約14万円の支払いを命じ、判決が確定しました。

僕も25年間ほど会社員をやっていましたが、人事考課(査定)っていい加減だなあってずっと思っていました。
数字等の実績だけで評価されるなら基準は明確。
しかし、会社には数字が関係しない職種もたくさんあり、また例え営業であっても数字を作る以外にも仕事がありますから、実際に査定する際は、取引先との関係、職場での振る舞い、周囲との関係、勤務態度、日頃の言動、協調性、自己研鑽等、様々な項目について検討することになります。
つまり、主観的な要素も多いんです。
そうなると、絶対評価ではなく相対評価になり、ある意味査定する側の好き嫌いにより結果が大きく左右されてしまいます。
(誤解を恐れず言えば)人事査定なんてペンの舐め方一つでどうにでもなりますから。
たいして仕事が出来ないのに上司に気に入られているだけで給与や肩書といった処遇が良い社員がいることに気付くと、しょうもない部下は上司に気に入られようとゴマをすりだします。
もちろん納得感が得られる査定となるよう苦心して査定していた立派な上司もいましたが、そのような人は出世しなかったですね。
人事考課を巡る曖昧さや理不尽さの払拭は会社にとって永遠のテーマでしょうね。

2015.12.14

2022.5.16

2026.6.1

2026.5.29

2026.5.27
2025.12.4

2026.4.20

2015.4.30

2026.4.30

2020.1.4
© 2014-2026 YOSHIZAWA INHERITANCE OFFICE