投稿日:2026年5月22日
「結婚しない」或いは「結婚しても子を作らない」夫婦が増えているため、世の中に「お一人様」が増え続けています。
元気なうちは気楽で楽しいかもしれませんが、老後は…。
2026年5月7日(木)付の新聞に、
『特殊清掃人が見た孤独死現場~「つながり」の有無 最期左右~早期発見のカギに』
『「孤独死保険」10年で4倍~賃貸の現状回復、年2000件補償~自治体、肩代わりの動き』
の記事がありました。
記事では、孤独死により遺体から漏れ出た体液や腐臭を除去する特集清掃を手掛ける会社が紹介されています。

真夏だと2日で腐敗が始まる。ゴミ屋敷。腐臭や排泄物の臭いが立ち込める現場。防護服、防毒マスク、ゴーグル、ゴム手袋等、生々しい現場での作業の様子が描かれています。
「社会とのつながりがあれば早期発見につながり周囲に迷惑をかけないで済む」とありますが、その人のキャラクターやパーソナリティがありますので、孤独死を防いでもらえるようなつながりを築くのは中々難しい。
また、入居する高齢者が孤独死した場合に家賃収入等を補償してもらえる「孤独死保険」の契約が増えているそうです。支払い実績が直近10年間で4倍も増えたとか。

孤独死があると、自治体の職員も相続人探しに奔走しなければなりません。もし相続人がいなかったり、いても相続放棄されてしまうと遺品の処分や火葬、納骨などの対応に追われます。
そのため、名古屋市や千代田区、港区、品川区等といった自治体は、直接保険会社と孤独死保険を契約し、アパート大家の保険料を事実上肩代わりしているそうです。
また、豊島区等のように孤独死保険の保険料の一部を補助する制度がある自治体もあるようです。

賃貸物件の大家にとって孤独死は大問題です。
ひとたび孤独死があったら、特殊清掃に追われ、費用が掛かり、その間家賃は入らず、入居者を入れることができるようになっても孤独死があった部屋を好んで借りる人は少なく、近隣に孤独死があったと噂話が広がり、家賃を引き下げざるを得ず、他の入居者も出て行ってしまい…いいことは何一つありません。
そのため、単身の高齢者は賃貸住宅の入居を断られてしまうことケースがあります。
僕も(大家さんの立場に立って考えると)高齢者から入居申し込みがあった場合、例え単身者じゃなく夫婦であっても、子がいなかったり、安心できる保証人や親族がいない人は入居を断った方が無難だと思っています。
今後ますます少子高齢化が加速していきますから、選り好みしてたら入居者がいなくなってしまう…と頭を抱える大家さんもいるかもしれません。
選り好みし、子がいたり、安心できる保証人がいるような入居者ばかりにしたとしても、人は誰でも歳を取りますから、いつかは皆高齢になり、結果的に孤独死してしまうかもしれません。
そう考えると“入居者選別”は長期的な視野に立つとそれほど意味がない?かもしれません。
そう、ある程度割り切らないと賃貸経営なんてできないんです。
賃貸経営には孤独死以外にも賃料滞納や入居者トラブル、高騰する維持管理コスト等他にもリスクがたくさんあります。
賃貸経営は楽に儲かると思ったら大間違い。様々なリスクを覚悟の上行ってください。
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