投稿日:2022年1月5日
相続に携わり、つくづく感じることは「無知は救われない」と言うこと。
「そんなこと知らなかった」
「そんな話し聞いたことがない」
「税理士は教えてくれなかった」
「銀行はそんなこと言ってなかった」
これ、誰が悪いですか?
嘘をつかれたり、騙されたのであれば相手が悪いですが、自らの無知が原因でそうなったのならば、知らなかった自分が悪いと思います。
とは言え、国民全員が法律や税金と言った相続ルールの全部に精通している訳ではありませんから、より良い方法を探すためには専門家に頼らざるを得ません。
では、
●その専門家は必要な知識や情報を持っていますか?
●その専門家は貴方に有益な助言ができますか?
●なんで頼りになる専門家だと分かるのですか?
以前税務署から名義預金を指摘された人から「税理士は問題ないと言っていたのですが…」と相談を受けました。その税理士は専門家として<良い/悪い>で言ったら悪いと思いますが、もしかしたら相談者が税理士に状況をきちんと説明していない可能性もありますので、一方的に税理士が悪いと決めつけるのは早計です。
いずれにしても、その税理士を信じた相談者にも非があると思います。
大病を患った際、「もっと良い治療方法がないか」「何か別の方法はないか」と探しませんか?専門書を読みませんか?別の病院でも診察を受けませんか?セカンドオピニオンの意見を聞きませんか?
「自分の身を守る」とはそう言うことです。
「銀行から勧められて購入した投資信託の元本が割れてしまった」
⇒購入した貴方が悪い(銀行を信じた貴方が悪い)
「ハウスメーカーから提案され建てたアパートが空室だらけで困っている」
⇒建てた貴方が悪い(ハウスメーカーを信じた貴方が悪い)
「顧問税理士から相続対策について何も提案がない」
⇒勉強しない貴方が悪い(その税理士を顧問にした貴方が悪い)
「保険会社だけが儲かる商品に加入してしまった」
⇒契約した貴方が悪い(募集人を信じた貴方が悪い)
相手に罪をなすりつける前に、自分自身の行動にも目を向けましょう。
ちなみに、当社は初回にコンサルティング契約を結ぶことは皆無です。他をもっと回って頂き、色々な人から話を聞くように促し、家族とも話し合うよう助言し、その結果「どうしても吉澤にお願いしたい」と言って下さった方とだけ契約します。
自らコンサル契約を取りに行く姿勢の人は、どちらかと言うとセールスマンですね。コンサルタントはお願いされる人だと思っていますので。
冷たい言い方ですが、「無知は救われない」、この言葉をよく噛み締めましょう。
自分の身を守れるのは自分だけですよ。
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